わたくしごとですが
愛する我が父は2年前の春に他界したんですが、
きょう3月21日はその父・まさおの誕生日でして
生きてたらちょうど70歳になるとこでした。
今月頭に大阪~四国~山口をぐるっと巡って
わたしは両親に似て旅が好きなほうなのかもしれん、と実感させられました。
まさおは50代に入る前後から
数年スパンで各地に飛ばされる単身赴任貴族となり、
青森・福岡・名古屋・和歌山・新潟などを跳び回ってました。
新たな赴任先が決まるごとに
「次はここよー!」って母・やよいがテンション高く、
赴任先のるるぶを買っては読み漁ってたのが毎度のパターンで
思春期だった私はそれを見て「ああ、また春がやってくるのだな」と
四季の移ろいを感じてました。
高級ではないけど別荘代わりの宿ができることで
新たな旅へ期待を寄せるやよいのテンションとは違い、
同じく旅行好きではあったものの
実際に1人で生かされるまさおは、
やはり寂しさと家族への心配とで毎日勤め帰りに電話くれたし
文学部出身ゆえか筆まめだったので
東京へもよく手紙を寄こしてくれました。
その手紙が先日荷物から出てきたので読んでみた。
おかしいかな
17年前に届いた、今は亡き人からの手紙なのに
今読んだって痛いとこ突いてくるよ!
通じてるよお父さん!
17年後のあなた亡き世界を慎ましく生きてる娘の胸に
あなたの注意が今でも痛いくらい響き渡ってますよ!
17年前から朝起きれなかったんだな、て思います。
自分の進化のなさにこれからも驚いていたいです。
そのあとじわじわと、
結局、彼は朝起きるのが強い娘を知らずにこの世を去ったんだなと
嗤える親不孝感を味わいました。
わざと遠回りな思考回路で
無駄に想いを巡らせてみたいですよね、春って!
それに2文目、
当時私は高校に通っていた頃で
放課後といえば吉祥寺でよく遊んでいたので
父なりに心配してくれた様子がよくわかります、
が次の文、
駆け出しのお嬢さん とは一体どういう意味だろう
文学部出身という経歴が悪い方に空回って余計な装飾して本意が伝わってない感も否めませんが
要は夜道襲われないよう気をつけろよ、という意味なのでしょうね、
さすが娘をもつ遠く離れた父です。どんな娘でも父には可愛いのでしょうね。
私にとって当時は、最高に肥えてて最高にニキビが出来てた闇時代だったけども。
さらに手紙は出てきました、
先出よりさらに1年前のもの。
やっぱりこの時から私は食べるの好きだったんだね!
そりゃ肥えた高校時代送るわ!
保険証とか引っ越しの手続きとか
大事な事務的やり取りを伝えたあと
思い出したように娘の話題に触れるようです、
彼なりの手紙を書く上でのフィナーレだったのかもしれません。
しかし カミカミ ゴクン て。
いつかは会えたかもしれない未来の孫に、直接言わせてあげたかったわ。
(笑)
[8回]
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2015/03/21
くらし、その他のこと